これからゴルフを始めようと考えている人が悩みがちなのが、「ゴルフクラブの選び方」。どのクラブをどう選べばいいのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。そこでこちらの記事では、ゴルフクラブの種類と選び方についてご紹介しています。
さらに、ゴルフクラブ選びをサポートしてくれるゴルフクラブフィッティングサービスについてもまとめました。
ドライバーは、さまざまなクラブの中で最もヘッドが大きくて長いクラブであり、「ティショット」と呼ばれるティーイングラウンドから打つ1打目専用のクラブとして開発されたものです。最も遠くにボールを飛ばせるクラブである点が特徴となっています。
ドライバーを選ぶ際には、ティショットを安定させられるクラブを選ぶことが大切です。そのためには、「重量」「ヘッド体積」「ロフト角」についてみていきましょう。
まず、重量についてはヘッドスピードを基準に判断しますが、ヘッドスピードが速いほど重いドライバーを使用します。ヘッド体積は大きいほどミートが安定し、一定の飛距離が出せるようになります。そしてロフト角とフェースの厚さが弾道に影響を与えますが、薄いフェースでロフト角が大きいほど弾道が上がりやすくなります。
フェアウェイウッドは、イメージとしてはドライバーのヘッドを小さくしたようなクラブの形をしています。主にセカンドショット以降に使用されるクラブであり、地面の上にあるボールを最も飛ばせる点が特徴のひとつです。複数のロフトの種類と番手が用意されています。番手とは、ゴルフクラブに振られている番号で、飛距離を示します。
フェアウェイウッドを選ぶ場合には、「飛距離」と「弾道の高さ」の2つをバランスよくコントロールできるかが重要なポイント。基本的には、安定性を重視してヘッドが大きめのものを選ぶのがおすすめといえます。
また、フェアウェイウッドを選ぶ時には、必要な飛距離に応じた番手を選んで揃えることも必要となってきます。初級者におすすめの番手は、ロフト角が18〜21度ほどに相当する「5番」「7番」とされています。
ユーティリティとは、フェアウェイウッドとアイアンの間に位置するクラブです。ヘッドの形も、フェアウェイウッドとアイアンの中間的な形となっているものが多くなっていますが、アイアンに近いと方向を定めやすく、フェアウェイウッドに近いと弾道が上がりやすい点が特徴となっています。
ユーティリティは、一般的にはロフト角を重視して選ばれます。このロフト角がフェアウェイウッドよりも大きく、アイアンよりも小さいものが基本と考えると良いでしょう。また、ヘッドの形もどちらかの形に寄っているものではなく、中間的なモデルから始めることがおすすめです。さらに、ヘッドの形が大きいとミスが起こりにくくなる・ボールがまっすぐ飛びやすくなるメリットがあります。
アイアンは、打球のコントロールをしつつ飛距離も出しやすい点が特徴のクラブとなっています。基本は5番アイアンから9番アイアンとなっており、それぞれロフト角・ソール幅・ヘッドの形状が異なっている点も特徴です。
それぞれのロフト角が大きくなると番手の数字が大きくなりますが、角度がつくため弾道が高くなって飛距離が短くなります。そのため、ロフト角が番手順に一定量ずつ変わるようにクラブを揃えると良いでしょう。また、ロフト角はメーカーにより異なりますので、同じメーカーで揃えるのがおすすめです。
ヘッドは「キャビティ」「中空」「マッスルバック」の3種類がありますが、初心者の場合はキャビティを選ぶとヘッドがぶれにくくなりおすすめです。
ウェッジは、近距離のアプローチショットや条件の悪いバンカーショットなどで使用します。以前はアイアンセットの中に含まれていましたが、現在は複数本を単品で購入して揃えます。またバンカーで使用されるサンドウェッジもこのウェッジのひとつです。
ウェッジを揃える場合には、飛距離を正確に刻めるように揃えていく点がポイントです。さらに、悪い条件からの脱出の際にも使用するため、打球を上げやすい点を意識しながら選ぶと良いでしょう。ちなみに、ウェッジを選ぶ際には、「ロフト角」「ソール幅」「バウンス角」という3点を見ていきます。
ロフト角が大きい場合にはボールが上がりやすくなりますし、ソール幅が広いと悪条件でも打ちやすくなる傾向があります。また、バウンス角が大きい場合は深いバンカーでもボールを拾い上げやすくなるものの、逆に小さいと浅いラフで打ちやすくなります。
グリーン上でボールをカップインさせるために使用するクラブです。
意図通りにコントロールができるかが非常に重要となることから、バランスが整った打ちやすいパターを選ぶのがポイントとなってきます。クラブの長さや重量を試してみて自然に振れるものを選びましょう。
また、ヘッドの形状によってそれぞれ特徴があります。例えば「ピン型」と呼ばれるのは一般的なもの。コントロールしやすい設計となっていますので、初心者におすすめです。そのほか、「マレット型」はヘッドが安定しやすくやや重い設計となっており、ロングパットに適しています。他には「ネオマレット型」「L字型」といったものがあります。
シャフトとは、ゴルフクラブのヘッド部分とグリップを繋いでいる棒状の部分を指します。このシャフトは、ボールの飛距離やクラブの振り心地に関わってくるパーツです。例えば、長さを変えると飛距離の調節が可能ですし、重さやしなりを変えることによって、それぞれの人によって振りやすいクラブにできます。
この点から、その人それぞれのスイングにシャフトが合っていなければ、良いヘッドを選択したとしても目標通りのボールを打てるクラブにはならない点がシャフトの特徴です。
シャフトの素材には、大きく分けて2種類あります。ひとつが金属素材からできている「スチールシャフト」、もうひとつが炭素繊維から作られている「カーボンシャフト」です。ドライバーの場合にはカーボンシャフトが装着されていることが多いですが、アイアンではいずれかの素材を選べる商品が多い点が特徴です。
シャフトの硬さは「フレックス」と呼ばれており、6つの種類があります。柔らかいシャフトは飛距離が出やすいものの、もしミスをした時には曲がりが大きくなります。また、硬いシャフトの場合は、飛距離を出すにはパワーが必要であるものの、ミートがしやすい点が特徴となっています。
シャフトの硬さについては、自分のスイングの速さや力の大きさで選ぶことが基本となっており、ヘッドスピードが早い場合には、硬いシャフトを選ぶのがおすすめです。
ここまで、ゴルフクラブの種類と簡単な選び方についてご紹介してきましたが、実際にゴルフクラブを自分で選ぶのは非常に難しいといえます。そのため、おすすめなのはゴルフスクールで行っている「ゴルフクラブフィッティングサービス」を利用することです。
このフィッティングサービスでは、現役コーチからクラブ選びのアドバイスがもらえます。さらに、スクールによっては弾道計測器を用いる場合も。計測器でインパクト時のクラブの軌道や角度、ボールスピードなどさまざまなデータを取得して、フィッティングに活用する場合もあります。
このようなデータやアドバイスを活用することにより、自分にぴったりのゴルフクラブ選びができるようになります。初心者の場合には、どのクラブが自分に合っているのか全くわからない方も多いはず。ぜひスクールで行っているゴルフクラブフィッティングサービスを受けて自分にぴったりのクラブを探し出してください。
初心者だからこそ不適切なゴルフクラブを使わず、自分に合ったゴルフクラブ選びをすることが重要です。
例えば、ランニングを始める際に足に合わないシューズで走ったら、速くならないですシケガもしてしまうかもしれませんよね?ゴルフクラブ選びもそれと同じです。
ゴルフクラブフィッティングは、上級者向けサービスと思われていることが多いのですが、初心者にこそ必要です。 ぜひゴルフスクールでクラブフィッティングを受けてみて、自分に合ったクラブでゴルフをしてください。